明日ベネチアに移動するために、初めて高速列車に乗るので
駅のホームの雰囲気を下見に行きました。
改札がないので勝手に列車の所まで行けます。
イタリアの列車は、当日の発車時間近くになるまで何番ホームになるのかがわからず、
しかもホームがすごくたくさん並んでいるので、ちゃんと乗れるのかが心配です。
明日はどれに乗るんだろう??!
そして、列車の座席指定を予約しに行きました。
ユーレイルパスの日にち指定の乗り放題チケットは買ってあるので、
あとは座席指定券が必要です。
チケットカウンターに行くべきところを間違えて、小さなインフォメーションカウンターに
行ってしまいました。
でもそこでも座席予約を取ってくれました。
(・・!… が、不思議なできごとがありました。
そのインフォメーションカウンターの部屋の入口に,
お客様が並ぶ列がわかるようにポールがいくつか立っていて、
入口と出口に通路が分けてあり、1組ずつ部屋に入るようになっています。
カウンターには年配の女性職員が2人いました。
私達が行った時、誰もお客様はいなくてすんなりとカウンターに座らせてもらったのですが、
手続きをし始めると、部屋の外に5人の家族のような集団が大声でしゃべりながら
やってきました。
そして、入口のポールを無視して中に入ってきたのです。
(ジプシー風の4人と、白人の男性1人)
さらに、その中の1人の男性が、カウンターに座っている私達になぜだか
ニコニコしながら近づいてきて、すぐ横に立っているのです。
すると他の人達は、インフォメーションのもう一人の女性にすごい大声で
何かを話しかけています。
私達がびっくりしてキョトンとしていると、職員の女性がその家族に怒鳴り始めました。
何を言っているのかわかりませんが、身振りからすごく伝わってくるのは
『 部屋から出なさい! 勝手に入ってこないで!
だから出なさいって言っているでしょ!!
その人たちから離れて!(私達のこと)
すぐに離れなさい!! その人たちに近づかないで!
用事があるならその入口に並びなさい!』 と言う感じで、
そこから先はまったく何を言っているのかがわからなかったのですが、
職員の人はとても厳しい顔で、すごい勢いで怒り続けています。
とにかく私達を守ってくれている感はすごく伝わってくるのですが、
あまりの怒りっぷりに、私も固まってしまいました。
怒られている人達は全然気にしていない様子ですが、
一応みんな外に出されました。
手続きを終えてその部屋から出ようとすると、
さっきの家族が入口に立っていてポールを勝手に動かして出口をなくし、
私達がその家族の横を通るようにしているのです。
その様子を見た職員さんがまたすごく怒り始めました。
私達は無事にその場を離れることができましたが、
いったいあの騒ぎは何だったのだろうか??
ただの身勝手な騒がしいお客様なだけ???
それとも、よく聞く “ 数人で囲んで大声で引きつけてその間にスリをする ” という
人達なのか???
それにしても、インフォメーションセンターの中で???
いまだによくわからない不思議な出来事ですが、
職員さんの毅然とした怒りっぷりからして、スリ集団だったのかな?…
ただ、職員の方が私達を守ってくれているのはよくわかったので
とてもありがたかったです☆
それからミラノ中央駅構内のお店をブラブラ探検し、
夕食は、簡単に済ませたかったので、駅構内にあるピッツェリアに行きました。
ハンバーガー屋さんのような、ファストフードのピザ屋さんです。
とてもリーズナブルなのにすごいボリュームで
チーズもたっぷりで、生地も柔らかくて美味しいです。
トマトとモツァレラチーズのサラダもゴロゴロとたっぷり入っていて、
お皿も食べれます。
そして、種類の違う2本の瓶入りオリーブオイルが付いてきてビックリです。
(サラダ用とピザ用かな)
夕食を軽く済ませるつもりが、予想外に満腹でした。
うちの近くにもこんなお店があったらいいな~!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ミラノ番外編
〈 目薬の巻 〉
イタリアに着いた2日目に目が疲れて充血してしまったので
薬屋さんで目薬を買うことにしました。
街角には 【FARMACIA】 という小さなドラッグストアがよくあります。
でも 『 目の疲れと充血に効く目薬をください 』 なんていう言葉を
片言の英単語で言って、もし違う伝わり方をしては困るので、
スマートホンの翻訳機能を使って、それを店員さんに見せてみました。
店員さんは快くそれを読んでくれて、それで出してくれたのがこの目薬です。
青いんです! 目薬がすごく青いんです! ブルーハワイのシロップ?
箱から出した時にビックリしました。
日本でこんな青い目薬を見たことがないです。
(@_@;) これを目に点すの?!
これを点したら私も青い瞳になれるのかな?(^^ゞ
大丈夫かな??
でも、イタリアの人が使っているから大丈夫だろう!
と点してみました。
点し心地は優しく、いたって普通で安心しましたが、
ビックリな目薬でした。
〈 ボールペンの巻 〉
ミラノのホテルのフロントでボールペンを借りました。
高速列車のチケットに、自分達で前もって、
ボールペン等で日付を記入しておかなくてはいけないのですが、
ボールペンを忘れてきてしまいました。
フロントマンには、ボールペンということがなかなか伝わらなかったのですが、
『 これでいいか?』とデスクにあったボールペンを貸してくれたので、
部屋に持っていき、列車のチケットを記入して、フロントに返しに行きました。
『 グラッツィエ !(ありがとう) 』 と言いながらボールペンを差し出すと
フロントマンがキョトンとして、受け取ってくれないのです。
もう一度、『 グラッツィエ ! 』 と差し出してみても受け取らずに
理解ができない様子なのです。
“ さっきボールペンを貸したことを忘れたのかな?” と思い、
ジェスチャーと英単語でなんとか伝えていたら、
フロントマンがすごく驚いた表情と大きなジェスチャーで、
『 (゜o゜) まさか、それを返しに来たのか?! なんてこった~!信じられないよ!
返してもらおうなんて思ってないよ! いらないよ~! 返しに来るなんてビックリだ!』
と、ア然とした感じなのです。
イタリア特有なのか…、その人が太っ腹なのか…わかりませんが、
それには私たちの方こそビックリでした。 (@_@)
ということで、ありがたくいただいた思い出のボールペンです。
イタリア入りした3日間だけでも、もうすでにたくさんのイタリアの人によくしていただいて
感謝でいっぱいです。
そして、イタリア語も、全然聞き取れなくても、なぜか段々と相手の言葉が
私の頭の中で勝手に日本語に変換されて受け取れるような感覚になってきました。
正しく変換できているかどうかはわかりませんが、
今のところ、自己流変換でコミュニケーションが取れていて楽しいです。
いよいよ翌朝は、ベネチアに向かって移動です。
つづく …