セラピーのお仕事をさせていただいていると、私自身も日々、
気づくこと、学ぶこと、感動、反省などたくさんのことがあります。
私は、 “まじめで厳しい両親”のもとで育ちました。
理性的、論理的な父と、感情的な母。
子供の頃は、それが普通のことだと思って我慢していましたが、
その“まじめで厳しい両親”の理想と、とても古い価値観と規制の中で、枠からはみ出さないように…
叱られないように…生きるには本当に苦しく寂しいものでした。
(~_~) まあ、その両親のもとで修行をさせていただいたおかげで、“心” の大切さに気づかせて
もらった今の私がいるのですが(^^ゞ
以前、お越しいただいたクライアント様で、私の母に年齢の近い、60歳代の女性の方がみえました。
その方は、子供のため…と、自分の感情も言葉も押し殺して生きてみえました。
どんなに辛くても、愚痴も言わず…怒りもせず…相談もせず…。
でもそれが、この女性の心をとても苦しめていたのです。
今まで誰にも話したことのない思いを私に話してくださっている間の溢れる涙と、セラピーの中で
あふれ出る感情とたくさんの涙…、どんなに辛かったのかが伝わってきて、私も涙が溢れていました。
この方は、私の母とはまったく反対だと思いました。
でもその、子供を守るために、自分の思いを抑えきることがこんなに辛いんだということを知りました。
そして今、私自身が母となっていて…
“感情や理想をぶつけずに優しくしてほしい”という子供としての思いもわかるし、
“日々の生活の大変さや…、子供のためだ”という親としての思いや難しさもわかるし、
どこかの時点で気づく親もいれば、ずっと変わらない、変われない親もいることもわかるだけに
とても深い気持ちになりました。
以前の私は、無意識に子供の頃の感情を抑圧していた分、私の子供達にとっては素敵なお母さん
ではなかったのも自分でわかるので、その女性との出会いで、自分をさらに深く省みることをさせて
いただきました。
できるものなら…昔に戻って、息子と娘を無条件にいっぱい抱きしめて、しっかり気持ちによりそって
あげたいな~と思いますが、 もう今では、高校生と大学生なので、急に抱きしめると…とても気持ち
悪がられることになると思うので、これから私なりの寄り添い方で見守っていこうと思います。(^_^;)
少し前、大学生の息子に、「今日、晩ご飯いる?」とメールを送ったところ、
「今日は友達と食べるからいらない。」と返事が来ました。
そして、またすぐにもう一通 「いつもありがとう」 というメールが来ました。
それを読んだ瞬間に私は涙が溢れて、いろいろな感情がこみ上げてきました。
そして、息子に何か伝えたくて、こんなメールを送りました。
すると、こんな返事がきました。
なんか、焦っているようです。(^^ゞ
娘には、今の私の思いを小出しにさりげなく話してはいますが、耳に入っているかどうかはわかり
ません。
娘はスポーツを頑張っているので、肩の揉み合いっこや足ツボの押し合いっこをしながら、
私の指先や手のひらに“娘の幸せを願う”思いを込めて…揉んでいます。
染み込んでくれるといいのですが (^^ゞ
いつか生まれ変わって、この子達がもし…また私のもとに生まれてきてくれたら、
その時は今よりももっと素敵なお母さんになって、羽ばたく助けになりたいと思います。
だから今、いろんなことを学んで、気づいて、成長しておきたいなと思います。