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息子の催眠でわかった新事実

以前、息子に催眠療法をしたことがあります。

息子は、“仕事が忙しくなる中で感じているストレスをなくしたい、なぜか仕事が辛くて仕方がない、
会社に行きたくない”ということから、私にセラピーを頼んできたので、年齢退行療法をすることに
しました。

ここで問題なのは…、母親がセラピストで、息子がクライアントということです…。

“今のストレスを感じやすくさせている根本的な原因を探るため”、年齢退行療法で子供の頃に
年齢を戻し、その頃に感じていた感情などを話しながらいろんなアプローチで解放していくのですが、 問題なのは…、催眠状態の中でも、意識はずっとあるために、感情や出来事を話している相手が
母親だという意識があることです。

年齢退行をしていくと、親に対する感情も出てくるので、それによって、話す事を制限したりできるので、解放していけるのだろうか?という問題があります。

なので、始める前に「昔の私だったら受け止められなかったと思うけど、今の私は何を話してくれても
受け止める覚悟はあるから、浮かんだままに思いを話していいよ!」ということでスタートしました。

退行した年齢は、今から10年ほど前の、小学校の3、4年生ころで、やはりその頃に感じていた子供
なりのストレスがあり、私に対する感情もいろいろでてきました。

私が、子供のことを大切に思い、子供のためだと思ってしていたことも、息子にとっては大きなストレスになっていたのです。

日々のセラピーの仕事の中で、よくある例です。(^^ゞ

小さい頃の息子の感情を聞きながら、胸が締めつけられる思いで、昔の自分をあらためて反省させて
もらいました。

★そんな中で、息子が語った学校での出来事にびっくりしました。

息子は、宿題を忘れると、たびたび先生から頬を殴られていたそうなのです。

セラピー中にそれを恐がっている記憶と感情がでてきたのです。

私は全然知りませんでした…。(*_*)

その先生は、生徒の中でも“恐い先生”として有名でしたが、お会いすると気さくに話してくださり、
その当時、息子が宿題を忘れることに対しても、『○○君は、スポーツを熱心に習っていて、帰りが
遅いから宿題を忘れるのは仕方がないね』ということを言ってくださっていたので、まさか殴られて
いるとは夢にも思っていなかったのです。

宿題を忘れていたことはもちろんよくないですが、理解をしてくださっている言葉を聞いていただけに
とても複雑な思いです。

“それを知っていたら、宿題にもっと気をつけてあげられたかな…”、とか、“そういうことがあっても私に
言えなかったのか…ゴメンネ”といういろんな反省もあります。

そんな息子はその後、『会社を辞めて大学に行く』と言い出しました。

高校卒業の時に“もう学校は嫌だと思って就職をしたけれど、やっぱり大学に行っていろんなことを
して可能性を広げてみたい”ということだそうです。

そして、この4月から大学に通っています。

“授業がおもしろい”とか、“友達ができた”と聞くと、やっぱり嬉しいです。

これからは、自分の羽を癒しながら、自分自身のために、その自分の羽ではばたいて、自分のペースでいろんな幸せや、素敵な可能性を見つけられるといいなと願っています。


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2008年04月27日 09:35に投稿されたエントリーのページです。

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