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小枝にしばられたゾウ

【小枝にしばられたゾウ (著者 ジェフ・トンプソン)】という本があります。

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『あなたをしばり、潜在的な可能性の開花を妨げているのは、「折れそうな小枝」にすぎない。』

ということを、いろいろなおもしろい例をあげて書かれている本です。

『インドでは、子象が逃げ出さないよう服従を教えるために、頑丈な木などにつないでおくそうです。

子象がもがいても頑丈な木はびくともしない…。

そのうちに子象は、何をしても逃げられない、いましめは解けないのだと思い込むようになります。

そうすると、成長した象になっても、折れそうな小枝につないでおくだけでも逃げなくなります。

それどころか、逃げようと試みることもしないそうです。』

…という内容のお話も書かれていました。


確かに、私も子供の頃、頑丈な木につながれていたと思います。

しかも、首につながれたヒモはとても短かったので、身動きをとるのが難しかったです。

勝手な身動きをとると調教師(親)にきつくしかられます。

それが普通のことだと思っていました。

私の調教師は、『うちはヨソよりずっと幸せだ。良い環境だ』と言っていました。

でもある日、自分のまわりのヨソの子象には、ヒモがつながれていなかったり、

ヒモが長く身動きが取りやすそうだということに気が付きました。

自分の息苦しさや不自由さと…、ヨソの子象の自由さと…、私の調教師の言っていること…

のギャップに、私自身、子象ながらに苦しみました。

そんな中で育ってきて…、

成長したある日、自分のつながれているのは頑丈な木ではないことに気が付きました。

でも、好きに身動きをとると恐い思いをすることになるので、動けませんでした。

それでも、やっぱり成長した象の私は、周りの象のように少しは動いてみました。

しかし調教師は、さらにきつく叱り、私を駄目な象だと言い、今まで以上に厳しくなりました。


そこから抜け出すには“結婚しかない”と思っていました。

でも、結婚してもそのヒモは切れませんでした。

ただ少し長くなっただけでした。

それどころか、私を縛る別のヒモも増えました。


話は変わりますが、私の母は昔から、“あと何年生きれるか…もう何年も生きられへん…もう歳をとって

死んでいくだけ…”という事をよく言っていました。

たしか、母が40歳の頃にはもうすでに言っていたと思います。

それから25年以上が経ちますが、母はまだ同じことを言っています。

だから私は、自分が30才になる頃には、もうこの先には生きがいがなく、ただ死に近づいているような

感じがありました。

でもそんな感覚で生きていては、頑張っても頑張っても上手くいくわけがなかったのですね。

そして、それに全部気づいて、しっかり変わるためには、私には、ウツが必要だったのだと思います。

とても苦しい思いをしたけれど、その分ココロについていろんなことを学べました。

今、私は40歳を過ぎた象(^^ゞで、元調教師は70歳ぐらいで、離れて暮らしているというのに、

いまだに私を調教しようとします。

しかし、私は以前の私ではありません。

ヒモも無ければ、小枝もありません。

私は私の人生を生きています。

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そして今の私には、60歳の自分の理想像があります。

70歳でやりたいことがあります。

80歳での夢があります。

そのために、まだまだやりたい事や努力するべきこと、楽しみなことがあります。

私は私…です(*^_^*)

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2007年08月24日 19:15に投稿されたエントリーのページです。

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