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おこづかいちょう✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚

先日、ショッピングセンターの文具売り場のレジで会計を済ませている時に

小学1~2年生ぐらいの男の子がレジに来て、

店員さんに「おこづかいちょうはどこですか?」とたずねました。


それが聞こえた瞬間に私は、“(*_*) うわぁ~、可哀そうに…大変だね…”

という気持ちになりました。
 
 
でもよく考えたら、その男の子はおこづかいちょうを買いに来ただけで

特に可哀そうな状況ではないのですよね。
 

では、なぜ“(*_*) うわぁ~、可哀そうに…”という気持ちが湧いてしまったのか…
 

それは、私の心の奥にある“おこづかいちょう”の記憶が
 
あまり良い記憶ではないからなのです。(^^ゞ
 
 
私の両親は、しつけに厳しかったのですが、
 
おこづかいに関しても厳しい人でした。
 

私が小学3年生くらいのある日、
 
父から『お年玉がいくら残っているか』を聞かれ、
 
私がモゴモゴ答えられずにいると、『ここに持ってきて見せるように』と 
 
言われました。
 
 
… すごく焦りました…(*_*;
 
もうあまり残っていないからです。

 
そもそも近くに親戚があまりいないので、お年玉もあまり貯まらないのです。
 
月々のおこづかいも数百円だから、チョロチョロと使っているうちに
 
残りが少なくなっていたのです。
 
 
それを知った父は、『なぜこんなに少なくなっているのか』を

何度も私に問いただしました。
 
  
そう言われても、小学3年生の私には、厳しい両親が恐くて

上手く説明できませんでした。
 
 
父は『何を買っていてもいいんだから、正直に言いなさい』と言いましたが、 

横で聞いている母のことが恐くて言えませんでした。 
 
 
(*_*; 可愛いシールをいろいろ買ったって言ったら、
   “そんなクダラナイものを”と叱られるかな?
   消しゴムはあるのに、可愛い消しゴムを買ったって言っても
   叱られるかな?
   友達と遊んだ時にお菓子やアイスを食べたって言ったら
   “買い食いは行儀が悪い”って叱られるかな?
   …………と言葉が出ませんでした。
 
 
そんな私に父が、『これからは、おこづかいちょうをきちんとつけなさい。
 
何を買ってもいいんだから。 アイスクリームでもお菓子でもいいんだから

お金を使ったらきちんと書いて、毎月お小遣いをもらう時に見せなさい。』
 
と、おこづかいちょうを私に渡しました。
 
白と黒のとてもシンプルなおこづかいちょうでした。
 
 
そして次の日から、

アイスクリーム 〇〇円
 
折り紙 〇〇円

… とつけ始めました。
 
 
ところが…、三日坊主になってしまうのです。(^^ゞ

家に帰ってから、宿題をして…テレビを見て…ご飯を食べて…お風呂に入って…

としているうちに、おこづかいちょうのことなどすっかり忘れてしまうのです。
 

そして、おこづかいをもらう時期になって、
 
“(*_*; 書いてない!どうしよう!!”と慌てて、まとめて書くことになるのです。
 
 
もうその時には、いつ何にいくら使ったか…なんて覚えていなくて…(*_*)
 

… △月△日 アイス 〇〇円
… △月△日 ビーズ 〇〇円 
… △月△日 折り紙 〇〇円
… △月△日 ノート 〇〇円
… △月△日 ジュース〇〇円
… △月△日 お菓子 〇〇円
  ・
  ・
  ・
と書いていっても残金が合わなくて、
 
“あとはなんだっけ?”、“お菓子ばかりだと叱られるかな?”、

“ガチャガチャを何回もしたけど、叱られるかな?”
 
“可愛い雑貨を買ったって書いたら、お母さんに叱られるかな?”

“なんて書いておこうかな?なんて書けば叱られないかな?”

“ノートだったら叱られないかな?でもノートを見せないさって言われたら困るな”
 
“もう思い浮かばないよ…”

と収支を合わせるのにすごく困っていたのです。(^^ゞ
 
 
父に見せる時も、何か指摘されないかとドキドキして。
 
 
そもそも、「✕✕はクダライ、✕✕は行儀が悪い、✕✕は勉強に必要ない…etc」

と叱られることがなければ、もっと正直に気楽に書けたのですが、

そうはいかないので、すごく大変でしたし、
 
自分の好きなものまで善し悪しを判断され、

自分のおこづかいまで把握され管理されていることが
 
とても息苦しかったのです。
 
 

だから、その男の子の「おこづかいちょうはどこですか?」という言葉が聞こえた瞬間に

私の心が“(*_*) うわぁ~、可哀そうに…大変だね…”という気持ちで反応したのです。
 
 
 
自分でも普段はそんなこと忘れているのですが、
 
心は正直なので、無意識に反応をしてしまいました。(*^_^*)

   
でも、その男の子がどんな理由でおこづかいちょうを買いに来たかは
 
私には全くわからないのです。
 
もしかしたら、学校で使うのかもしれないし、

自分でおこづかいちょうが書きたくなって、進んで買いに来たのかもしれないし、
 
お父さんやお母さんが、とっても楽しくおこづかいちょうをその子に勧めたのかも
 
しれないんですよね。(*^_^*)
 
 
 
☆その男の子にとって、おこづかいちょうの記憶が

心の奥で、楽しく温かい思い出として残り、

ずっとその子の心のプラスの力となっていくといいね~と願いました☆彡

 
 
 
ちなみに、その男の子に尋ねられた若い男性店員さんは、 
 
『おこづかいちょう??』と目が点になっていて、
 
近くにいた別の女性店員さんに

『おこづかいちょうって、家計簿のことでいいんですかね?』と聞き、
 
女性店員さんに『違う違う。家計簿は家計簿だよ!おこづかいちょうはあそこに

あるから教えてあげて』と言われていました。

 
その若い男性店員さんの記憶の中には、“おこづかいちょう”という記憶が

特にないのでしょうね。
 
 
 
本当に記憶は人それぞれのものを持っています。
 
それぞれの心の奥に知らず知らずに残っている記憶や思い出の違いから、
 
たった一つの言葉を聞いただけでも、みんなそれぞれに心や身体の反応が
 
無意識に違うのですよね。
 

☆その男の子のおかげで、私の心の奥に、おこづかいちょうの記憶が
 
マイナスなイメージで残っていることに気づけました。

~きっとその記憶は、知らず知らずのうちに、私の心や行動に何かの影響を
 
与えていたのだろうな~。
 
 

 (*^_^*) 今は心の自由も手に入れて生きているので

“おこづかいちょうの記憶”も良いイメージに変えておこうと思います。☆。

 
 

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2011年06月11日 14:14に投稿されたエントリーのページです。

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